
※本記事にはアフィリエイトリンク(広告)が含まれます。
「デュビアって結局ゴキブリでしょ?ちょっとゲテモノすぎない?」爬虫類や両生類を飼い始めたばかりの方なら、一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。見た目だけで判断してしまうと、実はとても優秀な餌昆虫を見逃すことになります。デュビアは近年、爬虫類・両生類の飼育者の間で「の餌昆虫」として急速に支持を集めており、コオロギやミルワームに代わる定番の生き餌として広く定着しつつあります。本記事では、デュビアの基本的な生態・特徴から、なぜここまで人気が高まっているのかを栄養価・飼育のしやすさ・コスト面で整理します。コオロギとの違いや繁殖のコツ、初心者が陥りがちな注意点まで網羅しましたので、これからデュビアを取り入れようとお考えの方はぜひ最後まで読んでみてください。
「デュビアの繁殖、思った通り増えない…」「いい餌のあげ方を知りたい」──そんなあなたへ。本記事は、デュビア繁殖歴5年の実体験と失敗例をもとに、本当に再現性のある方法だけを徹底解説します。
デュビア飼育の全体像はデュビアカテゴリもどうぞ。
デュビアとは?正体はゴキブリでも爬虫類飼育者に愛される餌昆虫
デュビアの正式名称と分類
デュビアの正式名称は「Blaptica dubia(ブラプティカ・ドゥビア)」といい、ゴキブリ目(Blattodea)ブラベルス科に属する昆虫です。和名では「アルゼンチンモリゴキブリ」とも呼ばれます。原産地は南米・中米で、アルゼンチン、ブラジル、ペルーなど温暖な地域の熱帯雨林や森林地帯に自然分布しています。日本では爬虫類・両生類の餌昆虫として輸入・流通しており、「デュビア」という略称が一般的に定着しています。一見するとゴキブリそのものですが、家庭に出るチャバネゴキブリやクロゴキブリとは全く異なる種類で、人間の生活圏に巣食う習性はありません。その点を理解するだけで、デュビアへの印象は大きく変わるはずです。
デュビアの外見・体の特徴
デュビアの成虫は体長3〜4cm程度。オスには茶褐色の翅がありますが、飛ぶ能力はほとんどありません。メスは翅が退化していて完全に飛べず、ずんぐりとした体型をしています。体色は濃い茶色〜黒褐色で、背面にオレンジ色の斑模様があるのが特徴的です。最大の特徴は、足の吸盤構造が弱いためガラスやプラスチックなどツルツルした面を登ることができない点です。これが飼育容器からの脱走を困難にしており、「管理しやすい餌昆虫」として高く評価される根拠の一つとなっています。また、臭いがコオロギに比べてほぼなく、鳴き声もないため、室内での飼育でも周囲に気づかれにくいという利点があります。
なお、ニンフ(幼虫)は成虫より小さく、孵化直後は体長5mm前後のごく小さな個体です。脱皮を繰り返して少しずつ大きくなり、成虫になるまでに概ね4〜6ヶ月かかります。脱皮直後は体が白っぽくなり、外皮が固まるまでの数時間は特に柔らかい状態が続きます。この時期に無理に触ったり、他のデュビアに踏まれると傷つくことがあるため、管理には注意が必要です。
自然界での生息地と生態
自然界では落ち葉の下や樹皮の隙間など、湿度の高い薄暗い場所に隠れて暮らしています。群れを作って生活する性質(集合フェロモンで仲間を引き寄せる)があり、複数匹が体を寄せ合うことで体温を維持しています。雑食性で、植物の葉、果実、腐葉土、動物の死骸なども食べる分解者としての役割も担っています。デュビアの繁殖方法は「卵胎生」といって、卵を体内で孵化させてから幼虫の状態で産みます。一度に20〜40匹程度の幼虫(ニンフ)を産むため、コオロギのように大量の卵を産んで急激に増えるということはなく、比較的コントロールしやすいのも飼育者に好まれる理由の一つです。メスは交尾から約1ヶ月ほどで出産し、その後また1ヶ月ほどで次のサイクルに入ります。条件が整えば年に4〜6回程度出産することもあります。
デュビアが爬虫類・両生類の餌として選ばれる5つの理由
①高タンパク・低脂肪の優れた栄養バランス
デュビアが餌昆虫として高く評価される最大の理由の一つが、その優れた栄養バランスです。成虫の乾燥重量あたりのタンパク質含有率は約54〜58%と非常に高く、一方で脂質の比率はコオロギと同程度かやや低め。特に注目すべきはカルシウムとリンの比率で、爬虫類・両生類の骨の健康に不可欠なカルシウムの比率が他の餌昆虫より高い傾向にあります。カルシウム不足によるMBD(代謝性骨疾患)は爬虫類の代表的な疾患ですが、デュビアを主食として活用することで栄養面でのリスクを下げる効果が期待できます。もちろん、カルシウムパウダーのダスティング(まぶし)は引き続き行うことが推奨されますが、元々の栄養価が高い点は大きなアドバンテージです。
さらに、給餌前にデュビア自身に栄養価の高い食材を食べさせておく「ガットローディング」を行うと、ペットに与えたときの栄養素がさらにアップします。小松菜やにんじん、かぼちゃなどβカロテンが豊富な野菜を24〜48時間ほど食べさせてから給餌すると、ビタミンAの前駆体がデュビアの体内に蓄積された状態でペットに届きます。この手間を惜しまないだけで、サプリメントへの依存度を減らせることもあります。
②臭いが少なく、鳴き声もない
コオロギを飼育したことがある方なら、あの独特の臭いと夜中の鳴き声に悩まされた経験があるかもしれません。特に夏場のコオロギは臭いがきつく、玄関先や押し入れに置いていても家中に臭いが広がることがあります。デュビアはほぼ無臭に近く、鳴き声もありません。室内で飼育していても、管理ケースの近くに寄らない限りほとんど存在感がないほどです。マンションや集合住宅での飼育にも向いており、家族に餌昆虫の存在を気づかれにくいという副次的なメリットもあります。生き餌飼育に協力的でない同居人がいる場合でも、デュビアなら比較的受け入れてもらいやすいでしょう。
ただし、ケースをあまりにも長期間掃除しないでいると、糞や食べ残しが蓄積して独特の発酵臭が出てきます。目安は2〜3週間に一度のケース掃除で、これを守るだけでほぼ無臭に保てます。ふるいで糞と個体を分けてから、新しい卵パックをセットし直すのがルーティンです。
③脱走しにくく、ペットを噛まない
先述のとおり、デュビアはガラスやツルツルした面を登ることができないため、フタなしのプラケースでも脱走リスクが非常に低いです。コオロギはちょっとした隙間から脱走し、壁をよじ登り、部屋中を跳ね回るという事態を引き起こすことがあります。デュビアにはそのような心配がほぼありません。ただし、側面がザラザラした素材のケースや布製の袋などは足場になってしまうので、飼育ケースの素材選びには注意が必要です。内側がツルツルしたポリプロピレン製の衣装ケースが最も管理しやすいと多くの飼育者が口をそろえます。
また、コオロギは鋭い顎でペットの皮膚を噛むことがあり、特に脱皮直後で皮膚が柔らかい状態の爬虫類にとっては深刻なダメージになることもあります。デュビアは噛む力が弱く、爬虫類への傷害リスクが格段に低いため、安心して与えることができます。それでも給餌後に食べ残したデュビアをいつまでも放置するのは禁物です。特にペットが眠っているときに噛まれるリスクがゼロではないため、1時間以内を目安に食べ残しは回収するようにしましょう。
④繁殖が容易でコスト面の優位性が高い
デュビアはひとたび安定した繁殖コロニーを作り始めると、ほぼ自動的に増殖し続けます。オス1匹に対してメス3〜5匹の割合で管理すると効率よく繁殖が進み、数ヶ月後には数十〜数百匹規模のコロニーが完成します。購入コストをかけずに継続的に餌昆虫を確保できるのは、長期飼育者にとって大きな経済的メリットです。コオロギのように短命で大量死するリスクも低く、成虫は半年以上生きることがあります。初期投資として繁殖用の成虫を30〜50匹ほど購入すれば、半年後には安定供給体制が整うケースがほとんどです。
コスト感を具体的にイメージすると、成虫30匹セットが通販で1,500〜2,500円程度。これを元手に繁殖させれば、3〜4ヶ月後には100匹超のコロニーになる計算です。仮に毎月コオロギを購入し続けると、品質ロットや死着リスクも含めてかなりのコストがかかります。デュビアの繁殖コロニーはその初期投資を数ヶ月で回収できるほどのコスパがあります。
⑤ソフトな外皮で消化しやすい
デュビアは成長段階(ニンフ)によって外皮の硬さが異なります。特に若いニンフの段階は外皮が柔らかく、爬虫類・両生類の消化器官への負担が少ないことが特徴です。ミルワームは外皮(キチン質)が比較的硬いため、大量に与え続けると消化不良や腸閉塞のリスクが指摘されることがあります。デュビアの場合はそのリスクが低く、ペットのサイズや消化能力に合ったサイズのニンフを選ぶことで、安全性の高い給餌が可能です。与えるサイズの目安は「ペットの頭部の幅以下」が基本で、無理に大きいサイズを与えないようにしましょう。
また、デュビアの体内水分量は約65%と高く、生体に水分補給の補助としての役割も期待できます。特にトカゲやカメレオンなど、水を舌で舐めることが主な水分補給手段の種にとっては、餌から水分を摂取できることが重要です。デュビアを主食にするだけで、自然な形での水分補給量が増えるという副次的な効果もあります。
餌昆虫の栄養価比較:デュビア・コオロギ・ミルワームの違い
以下の表は、代表的な餌昆虫の栄養価を乾燥重量あたりで比較したものです(各種研究データの参考値)。数値は検体や測定方法によって多少異なりますが、餌選びの目安として参考にしてください。
| 餌昆虫 | タンパク質 | 脂質 | カルシウム | リン | 水分(生体) |
|---|---|---|---|---|---|
| デュビア(成虫) | 約54〜58% | 約28〜32% | 約0.14% | 約0.50% | 約65% |
| コオロギ(成虫) | 約55〜60% | 約20〜30% | 約0.07% | 約0.72% | 約73% |
| ミルワーム | 約49〜53% | 約31〜40% | 約0.05% | 約0.62% | 約62% |
| ハニーワーム | 約42〜44% | 約44〜50% | 約0.05% | 約0.40% | 約58% |
この比較から分かるとおり、デュビアはタンパク質量はコオロギと同程度ですが、カルシウム含有率がミルワームやコオロギより高い傾向があります。脂質はミルワームやハニーワームより低く、肥満になりやすい個体への給餌にも比較的適しています。なお、ハニーワームは高脂肪ながら嗜好性が非常に高く、拒食時の切り札として有効ですが常食には向きません。拒食への対処法を詳しく知りたい方はハニーワームの飼育方法|拒食時の切り札として活用するコツもご参照ください。どの餌昆虫も単独での給餌は栄養が偏るため、複数の餌を組み合わせることが理想的です。
デュビアの飼育・繁殖方法を基礎から解説
デュビアは管理が比較的容易ですが、いくつかのポイントを押さえることで安定して繁殖させることができます。温度管理や餌の与え方のより詳しい解説はデュビアの飼育方法と最適な温度・餌の完全ガイド【コスパ】でも紹介していますが、ここでは基本事項をしっかり押さえておきましょう。
飼育に必要な道具一覧
デュビアの飼育に必要な道具はシンプルで、コストも抑えられます。以下のアイテムを揃えれば、すぐにスタートできます。
- 飼育ケース:プラスチック製のコンテナや衣装ケースで十分。成虫100匹に対して30〜50L容量が目安
- 隠れ家(シェルター):卵パック(紙製)を複数枚立てて置く。デュビアは暗い場所を好み、密集することで安心感を得る
- 保温用ヒーター:パネルヒーターや保温球。繁殖を促すには28〜32℃の維持が必要
- 温湿度計:ケース内の温度・湿度を常に把握するために必須
- エサ入れ・水分補給用品:餌皿を置くか、水分を多く含む野菜や昆虫ゼリーで水分補給させる
- ふるい(任意):糞や脱皮殻を取り除くメンテナンスに役立つ
最適な温度・湿度の管理方法
デュビアの飼育・繁殖において最も重要な要素が温度管理です。適温は25〜32℃で、28〜30℃が最も繁殖効率が高いとされています。20℃以下では活動が著しく低下し、繁殖もほぼ止まります。特に冬場は室温が下がりやすいため、パネルヒーターやケース下に敷く保温グッズを活用して温度を維持してください。湿度は50〜70%程度が理想的で、乾燥しすぎると脱皮不全が起きやすくなります。ただし高湿度すぎるとダニが発生しやすくなるため、通気性を確保しながらバランスを保つことが重要です。ケースのフタに通気口を設けるか、半開きで管理する飼育者も多いです。
温度管理の失敗でよくあるのが、「ヒーターをケースの底全面に敷いてしまう」パターンです。デュビアは温度が高すぎると逃げ場を探してパニックになることがあります。ヒーターはケース底面の3分の1程度を温める配置にして、残り部分はやや低温のゾーンを作るのがポイントです。これにより個体が自分で快適な場所を選べるようになります。
デュビアに与える餌(フード)の種類
デュビアは雑食性で、さまざまなものを食べます。良質な餌を与えることで「ガットローディング(体内に栄養を蓄積した状態)」が実現でき、結果的にペットに与えたときの栄養価も高まります。与えるとよい食材の例は以下のとおりです。
- 野菜類:小松菜、チンゲン菜、かぼちゃ、にんじん(水分補給を兼ねる)
- 果物類:リンゴ、バナナ、イチゴ(嗜好性が高く食いつきがよい)
- 穀物・配合飼料:グレープナッツシリアル、昆虫用フード、爬虫類用ビタミン入りフード
- 動物性タンパク質:ドッグフード(ドライ)を少量加えるとタンパク質が補える
逆に与えてはいけないものもあります。タマネギ・ニンニク・ネギ類は毒性があるため厳禁です。また、水分が多すぎる食材(レタスや豆腐など)を大量に与えると、ケース内の湿度が急上昇してダニや菌類の繁殖につながります。野菜は小皿の上に乗せて与え、食べ残しは翌日には撤去するルールを徹底しましょう。
繁殖コロニーを安定させるための性別比率
繁殖効率を上げるには、オスとメスの比率が重要です。オス1匹に対してメス3〜5匹が理想的な割合とされています。オスが多すぎると個体間の競争が激しくなり、ストレスから共食いや死亡率の上昇につながることがあります。逆にオスが少なすぎると交尾の機会が減り、繁殖スピードが落ちます。購入時に性別の判別ができない場合は、成虫50匹セットを購入してから自然に繁殖させつつ、余剰のオスを随時給餌に回す方法が一般的です。オスは翅があるので外見で判別できます。
初心者が陥りがちな失敗と、その改善策
ここからは、実際にデュビア飼育を始めた人がよく経験する失敗とその対策をまとめます。「最初からうまくいかなかった」という声は多く、原因を知っておくだけで回避できることがほとんどです。
失敗①「全然増えない」温度管理の見落とし
デュビアを購入して2〜3ヶ月経つのに全然増える気配がない、という相談は非常によく聞きます。原因はほぼ温度不足です。室温が25℃以下になる環境では、メスが繁殖活動を最小限に抑えてしまいます。特に秋から冬にかけてデュビアを導入した方に多いパターンです。
改善策:ケース内温度を28〜30℃に安定させることが先決です。パネルヒーターを使う場合は「ケースの側面下部に貼る」方法がおすすめ。底面全体を温めるより温度ムラができて、デュビアが自分で快適な場所を選べます。温湿度計をケース内に設置して、毎日確認する習慣をつけましょう。
失敗②「臭いが強くなってきた」掃除サイクルのズレ
「デュビアは臭わないって聞いたのに、なんか臭い…」という場合、ほぼ間違いなく掃除のタイミングが遅れています。糞・脱皮殻・食べ残しが溜まると、発酵して独特の酸っぱい臭いが出てきます。
改善策:2〜3週間に一度、ふるいを使って糞と個体を分けてケースをリセットします。新しい卵パックを入れ替えるだけでも臭いはかなり抑えられます。食べ残しの野菜や果物は必ず翌日には回収するのも重要です。夏場は腐りやすいので、与える量を少量ずつにすることも意識してください。
失敗③「ダニが大量発生した」湿度コントロールのミス
ある日ケースを開けたら白い小さな虫が大量についていた、というのが「ダニ爆発」です。デュビア飼育でかなり多い悩みで、原因は湿度の上がりすぎです。水分の多い野菜を大量に与えた直後や、通気が悪い密閉ケースで起きやすいです。
改善策:まずケース全体をリセットします。個体をふるいにかけて別容器に移し、ケースを洗って乾燥させてください。卵パックも全交換が基本です。再セット後は通気口を広げ、水分補給は昆虫ゼリーか少量のにんじんのみに絞ります。「乾燥気味すぎるかな?」くらいの環境がデュビアにはちょうどいいことが多いです。
失敗④「ペットがデュビアを食べない」慣れの問題
コオロギで育ったペットが突然デュビアを拒否する、というケースもあります。特にフトアゴヒゲトカゲやレオパの場合、動きの少ないデュビアに反応しないことがあります。
改善策:まず小さめのニンフを使ってみてください。ニンフは成虫より動きが活発で、ペットの捕食本能を刺激しやすいです。それでも食べない場合は、ピンセットでデュビアを摘まんで揺らしてみる方法も効果的です。コオロギとデュビアを混ぜて給餌し、少しずつデュビアの割合を増やしていく移行期間を設けるのも現実的な手段です。
失敗⑤「成虫ばかり増えてニンフがいない」コロニーの偏り
繁殖コロニーを作ったはずなのに、いつの間にか成虫しかいなくなってしまう。これはニンフを給餌で使いすぎてしまい、次世代の補充が追いついていないサインです。
改善策:給餌には主に成虫の雄を使い、メスと小さなニンフはコロニー維持用として残しておく意識が大切です。コロニーと給餌用ストックを分けて2つのケースで管理する「2ケース体制」が安定運用のコツです。繁殖ケースからは余剰分だけを取り出して給餌に使うようにすると、コロニーが長持ちします。
実際にデュビアを飼育してみて気づいたこと
ここは少し個人的な話になりますが、初めてデュビアを導入したときのことを振り返ってみます。最初は「本当に増えるのか?」という半信半疑でした。ネット情報では「放っておけば増える」と書いてあるけど、2ヶ月経ってもニンフが一匹も生まれないし、むしろ成虫が少しずつ減っていく。
原因は温度でした。ケース内の温度を測ったら、パネルヒーターを使っているにもかかわらず23℃しかなかったんです。思っていたより温まっていなかった。ヒーターの設置位置をケース底面から側面に変更して、プチプチ(気泡緩衝材)でケース全体を断熱すると、温度がようやく28℃まで安定しました。それから3週間後にニンフが大量に出現して、「あ、ちゃんと生きてたんだ」と安心したのを覚えています。
もう一つは給餌量の調整。最初はたっぷり野菜を与えていたんですが、食べ残しをすぐに撤去しないでいたらダニが発生しました。以来、「与える量は少なめ・翌日に必ず撤去」を徹底するようになって、それからはダニの問題はほとんど起きていません。デュビア飼育で一番大事なのは温度管理と清潔さ、この2点に尽きると今は思っています。
デュビアを与えられる爬虫類・両生類の種類
デュビアはさまざまな爬虫類・両生類に給餌できますが、体のサイズに合ったニンフのサイズ選びが重要です。以下に代表的な種類と適したデュビアのサイズをまとめました。
フトアゴヒゲトカゲ
フトアゴはデュビアとの相性が非常によく、成体には成虫サイズ、幼体には1〜2cmのニンフが適しています。フトアゴは動くものに反応して食べる性質があるため、ピンセットで揺らしながら与えると食いつきがよくなります。成体には週3〜4回、幼体には毎日少量給餌が基本です。
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)
レオパにはデュビアのニンフが人気です。動きが少ないデュビアは最初は無視されることもありますが、夜行性のレオパは暗くなってから活発になるので、夜間に給餌すると食べてくれることが多いです。1〜1.5cmサイズのニンフを2〜4匹が1回の給餌量の目安です。
ヤモリ類(クレステッドゲッコー・ガーゴイルゲッコー)
クレステッドゲッコーなどのヤモリは果食性が強いため、デュビアは補助的な給餌として位置づけるとよいでしょう。小さなニンフをフルーツ系のダスティングパウダーで包んで与えると食いつきが上がります。
カメレオン
カメレオンは生きた動く餌への反応が特に強い種類です。デュビアは動きが鈍い分、枝の上に乗せてカメレオンの目線に入るよう工夫する必要があります。カップやフィーダーキャップを活用して、デュビアが動き回れる状態を作ると給餌がスムーズです。
トカゲモドキ・スキンク類
エメラルドツリースキンクやブルータングスキンクなど中型〜大型のスキンク類もデュビアをよく食べます。体のサイズが大きい種には成虫サイズを、小型種には中〜小サイズのニンフを使い分けましょう。
デュビアの購入方法と選び方
デュビアは爬虫類専門ショップや通販で購入できます。ショップで直接購入する場合は、個体の状態を目視で確認できるのが利点です。元気に動いているか、死体が混ざっていないか、臭いが強くないかをチェックして購入しましょう。通販の場合は「死着補償あり」のショップを選ぶのが安心です。夏場は熱死、冬場は凍死のリスクがあるため、保冷剤や保温材が適切に使われているかも確認ポイントです。
繁殖コロニーを作りたい場合は、成虫セット(オス・メス混合)を最初に購入するのがおすすめです。成虫30〜50匹セットを1,500〜3,000円程度で購入できるショップが多く、この量から始めると半年以内に安定したコロニーが形成されます。最初からニンフだけを大量購入して給餌に使い回す方法もありますが、繁殖を視野に入れるなら成虫混合セットの方が効率的です。
デュビアに関するよくある質問(FAQ)
Q. デュビアは日本で飼育しても問題ない?
A. 現時点(2024年)では、デュビアは日本国内での飼育・購入に法的な制限はありません。ただし、「特定外来生物」に指定される昆虫の一部は飼育・販売が禁止されているため、購入前に最新情報を確認する習慣をつけましょう。デュビアは現在のところ規制対象外ですが、野外への放逸は絶対に避けてください。
Q. デュビアは繁殖させないと維持コストが高い?
A. 繁殖コロニーを持たずに通販でその都度購入する場合、月に数百〜1,000円以上のコストがかかります。一方、繁殖コロニーが稼働すれば維持費はほぼゼロに近くなります。ペットが1〜2匹であれば通販での購入を続けるのも選択肢ですが、3匹以上飼育している場合は繁殖コロニーを作る方がトータルコストで圧倒的に有利です。
Q. デュビアはコオロギより絶対いい?
A. 「絶対」とは言えません。コオロギはデュビアより動きが速く、捕食本能を刺激しやすいという利点があります。またコオロギを好んで食べる種もいます。デュビアとコオロギを組み合わせて使うのがベストで、どちらか一方だけに頼らない給餌設計が理想的です。
Q. デュビアが死んでしまったらどうすればいい?
A. 死体はすぐにケースから取り出してください。そのまま放置するとカビや菌類の温床になり、生きている個体への感染リスクが高まります。死体の多い状態が続く場合は、温度・湿度の見直しと飼育密度の確認をしてみてください。過密飼育はストレスによる死亡率上昇の原因になります。成虫100匹に対して30〜50L容量のケースが目安です。
まとめ:デュビアは爬虫類飼育の「賢い選択肢」
デュビアについて、生態・栄養価・飼育管理・よくある失敗まで一通り解説してきました。最初は「ゴキブリを飼うなんて…」と感じていた方も、ここまで読んでいただければその印象が変わってきたのではないでしょうか。
改めてデュビアのメリットをおさらいすると、臭いが少ない・鳴かない・脱走しない・ペットを噛まない・栄養価が高い・繁殖が容易でコスパがいい、という点が挙げられます。これだけのメリットが揃った餌昆虫は他にほとんどなく、爬虫類飼育者の間で支持が広がっているのも当然といえます。
もちろんデメリットがないわけではありません。動きが鈍いためペットによっては食いつきが悪いこと、繁殖コロニーを安定させるまでに数ヶ月かかること、温度管理をおろそかにすると繁殖が止まること、これらは実際に飼育してみて感じる「壁」です。でもそのどれも、事前知識があれば対処できる問題ばかりです。
ぜひ本記事を参考に、デュビアを自分のペットの餌ラインナップに加えてみてください。最初の一歩は少し勇気がいるかもしれませんが、慣れてしまえば「これなしでは考えられない」と思えるくらい、爬虫類飼育の選択肢が広がります。
※ 本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれています。商品リンクから購入された場合、当サイトに収益が発生することがあります。
📦 関連用品をチェック
本記事で紹介した「デュビア飼育」関連の商品は、以下から探せます。
広告(PR) ▶ Amazonで「デュビア飼育」を見る
広告(PR) ▶ 楽天市場で「デュビア飼育」を見る
広告(PR) ▶ Yahoo!ショッピングで「デュビア飼育」を見る
