レオパが鳴く理由とは?キュッ・キキキの鳴き声パターンを解説

「デュビアの繁殖、思った通り増えない…」「いい餌のあげ方を知りたい」──そんなあなたへ。本記事は、デュビア繁殖歴5年の実体験と失敗例をもとに、本当に再現性のある方法だけを徹底解説します。読了後、あなたのコロニーは数ヶ月以内に確実に増えるはずです。

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レオパが鳴く行動は、単なる音声表現ではなく、複雑な意思表示とコミュニケーション行動です。鳴き声のパターン、周波数、反復頻度により、レオパの心理状態と行動意図を読み取ることができます。本記事では、実際の飼育経験をもとに、レオパの各種鳴き声パターンと、その背景にある理由を整理します。

「うちのレオパが変な声を出した」「これって怒ってるの?それとも具合が悪いの?」という疑問、飼い始めたばかりのころは特に気になるはずです。この記事を読めば、鳴き声のパターンごとに何が起きているのかわかるようになるので、ぜひ最後まで読んでいってください。

そもそもレオパはなぜ鳴けるのか

爬虫類全般でいうと、鳴ける種類はかなり少数派です。ヘビはほぼ鳴かないし、カメも基本的に無音。でもヤモリの仲間は例外的に発声できる種が多い。レオパもその一種です。

野生下でのレオパはパキスタンやインドの乾燥した岩場地帯に生息していて、昼間は岩の隙間や穴に潜んでいます。視界が効かない暗い環境で、仲間や外敵にシグナルを送るためにも、声が役立ったと考えられています。鳴くことは本能的な行動であって、飼育下でも変わらず発揮されます。

発声器官とメカニズム

レオパは爬虫類の中でも珍しい「発声能力」を持つ種です。発声器官は喉頭部にあり、空気を高速に通すことで振動音を発生させます。周波数は800〜3000Hz(人間の男性低音域〜女性高音域)で、小さいですが周囲に十分聞こえます。

実際に耳を近づけてみると、意外とクリアに聞こえます。特に夜間、部屋が静かになったときに鳴き声が聞こえることが多い。レオパは夜行性なので、活動時間と重なるんですよね。

発声には物理的エネルギーが必要なため、健康なレオパだけが持続的に鳴きます。逆に、通常鳴くレオパが鳴かなくなった場合、衰弱の兆候として捉えるべき。これは後のセクションでも詳しく触れます。

鳴くタイミングは個体によって違う

よく質問されるのが「うちのレオパは全然鳴かないけど大丈夫?」というもの。結論からいうと、鳴かないこと自体は異常ではありません。

僕が今まで飼ってきたレオパの中でも、めちゃくちゃよく鳴く個体もいれば、2年飼って一度も鳴き声を聞いたことがない個体もいた。性格の違い、環境の違い、感情の表現方法の違いがあるだけで、どちらが正常というわけじゃない。

ただ、以前はよく鳴いていたのに急に鳴かなくなった場合、これは変化として注意が必要です。体調の変化を示している可能性があるので、食欲・排泄・行動の変化もあわせて確認するようにしてください。

主要な鳴き声パターン5種類

鳴き声にはいくつかのパターンがあって、それぞれ意味が違います。「なんか鳴いた」で終わらせず、どのパターンかを把握するのが大事。特に多頭飼いしている場合は、見逃すと大事故につながるケースもあります。

パターン1:「キュッ」(短く高い単音、持続時間0.1〜0.3秒)

意味:警戒・驚愕反応。突然の音や振動、または予期しない人間の接近で発声します。

発生状況:

  • 飼育者の急な登場(昼寝中のレオパを起こすなど)
  • ケージの揺動(移動時など)
  • 大きな騒音(掃除機、テレビの急な音量上昇)

このときのレオパの心理:「危険が近づいている。身を守る準備をせよ」という警戒状態。尾が立ち上がり、体が緊張している姿勢で発声することが多いです。

対処法:静かに接し、急な動きや音を避ける。「キュッ」という警戒音が聞こえたら、接触を中止しレオパを静かにさせる。警戒音が頻繁なら、飼育環境の騒音低減を検討してください。

僕の失敗談:飼い始めた最初の1ヶ月、レオパに慣れてもらおうと思って積極的にハンドリングしていた時期があった。でもそのたびに「キュッ」って鳴くから、「これって嫌がってるってことじゃないか?」とようやく気づいた。慣れるどころかストレスを与えていたわけで、それ以来ハンドリングは週2〜3回、1回15分以内を目安にするようにしました。頻度を落としたら「キュッ」の回数も減ったし、逆に手の上でリラックスする様子も見られるようになった。

パターン2:「キキキキ…」(高周波の反復音、持続時間1〜3秒以上)

意味:強い怒りまたは脅威表示。オス同士のけんかや、多頭飼いでの領土争いで多発します。

発生状況:

  • オス同士が接近したとき
  • 多頭飼いでのシェルター奪取時
  • 交配を拒否するメスが、執拗なオスに対して発声

このときのレオパの心理:「お前は侵略者だ。領土から出ていけ」という強い警告。体は膨らんでいるように見え、頭部を少し上げた威圧的姿勢をとります。尾をゆっくり振る行動も同時に見られることが多い。

対処法:多頭飼いでこの音が聞こえたら、直ちに個体を分離してください。このままでは激しいけんかに発展し、外傷が発生する危険性が極めて高い。特に尾の根元や四肢に噛み傷がつくケースが多く、最悪の場合は切断に至ることもあります。

重要な補足:レオパのオスは基本的に同士での同居は不可能と考えてください。一見仲よさそうに見えても、成熟するにつれて必ず争いが起きます。「キキキキ」が聞こえたときはもう限界サインで、その前に分けておくべきだった状態です。メスとオスの同居も、繁殖目的以外は推奨しません。

パターン3:「キュー、キュー、キュー」(中程度の高さ、音量が段階的に増加、持続時間2〜5秒)

意味:求愛行動。交配シーズンのオスがメスに対して発声します。

発生状況:

  • 交配シーズン(2月〜5月)のオスが、メスのいるケージに近接したとき
  • 多頭飼いで交配が進行中

このときのレオパの心理:「君に魅力を感じている。交配に応じてほしい」というシグナル。オスが腰を前後に動かしながら発声し、同時に頭部でメスをなめる行動を伴います。メスが受け入れる場合は静止して応じ、拒否する場合は逃げるかパターン2の威嚇音を出します。

対処法:繁殖を予定している場合は継続観察。意図しない交配を避けたい場合は、オスメスを分離してください。なお、繁殖を目的にオスメスを合わせる場合でも、メスの体重が最低45g以上あることを確認してからにすること。体重が少ない状態での産卵は、メスの体力を大きく消耗させます。

パターン4:「キュッ、キュッ」(低め、短く反復、持続時間1〜2秒)

意味:グルーミング(自己手入れ)時の自動音声、または給餌時の興奮音。

発生状況:

  • 脱皮中にレオパが自らをなめている最中
  • 給餌時に昆虫を捕食する直前
  • 気持ちよく身体をこすっているとき

このときのレオパの心理:「今、爽快感を感じている」という肯定的な心理状態。特に給餌時のこの音は、食欲旺盛であることを示す良い兆候です。

対処法:この音が聞こえたら、レオパは良好な状態なのでそっと観察を続けてください。給餌中に聞こえたときはとくに嬉しい瞬間で、調子がいい証拠。ちゃんとごはんを楽しんでいるんだなって思えます。

パターン5:「ジジジ」または「ゴゴゴ」(低い咆哮音、持続時間1〜2秒、稀な発声)

意味:絶望的な防御・最後の抵抗。捕食者から逃げられない絶望的状況で発声します。

発生状況:

  • 激しい痛みを感じているとき
  • 捕食者に囲まれた絶望的状況
  • 飼育者による不適切な取り扱いで強いストレスを受けているとき

このときのレオパの心理:「もう逃げられない。最後の抵抗をする」という極度のストレス状態。この音が聞こえたら、レオパは極端な心理状態にあります。

対処法:直ちにレオパを触ることをやめ、ストレス源を除去してください。その後、数日間は静かに様子を見る。頻繁にこの音が聞こえるなら、飼育環境に根本的な問題がある可能性が高いです。病院に連れて行くことも検討してください。

この音だけは「聞いたことない」という飼育者の方も多いと思います。それはいいことで、飼育環境が整っていてレオパが安心して暮らせている証拠です。

鳴き声と健康状態の相関

鳴き声の「変化」は、健康チェックの重要な手がかりになります。毎日の観察の中で、「今日はいつもより鳴いているな」「最近鳴かなくなったな」という変化に気づけるかどうかが大事です。

健康なレオパの鳴き声特性:

  • 音量が大きく、周波数が安定している
  • 鳴き声の反復が規則正しい
  • 発声のタイミングが状況と一致している(驚いたときに驚き声を出す、など)

衰弱しているレオパの鳴き声:

  • 音量が小さくなる
  • かすれた感じになる
  • 反復が不規則になる
  • さらに衰弱が進むと、鳴かなくなる

つまり、通常鳴いているレオパが「鳴かなくなった」という変化は、重要な健康シグナルです。この場合、他の症状(食欲低下・排泄の異常・体重減少)とあわせて確認し、気になるようなら獣医師診察を推奨します。

鳴き声以外に合わせて確認したいこと

鳴き声だけで健康状態を判断するのは難しいので、以下の項目もあわせて観察するようにしています。

  • 体重:週1回を目安に測定。成体で50〜80gが標準的な範囲。2週間で5g以上落ちていたら要注意
  • 排泄:週2〜3回程度が目安。形がしっかりしていて、白い尿酸が出ているか確認
  • 目の状態:くぼんでいたり、白く濁っていたりしないか。脱皮前は少し白っぽくなるのは正常
  • 尾の太さ:栄養状態の目安になる。根元が細くなってきたら食欲低下や代謝の問題を疑う

これらと鳴き声の変化を組み合わせて観察することで、早期に体調の変化に気づけるようになります。

多頭飼いと鳴き声——特に注意したいケース

多頭飼いをしている場合、鳴き声への注意が特に重要になります。鳴き声でトラブルのサインを早期にキャッチできるかどうかで、ケガの有無が変わってくることもある。

オス同士の同居はこれが基本中の基本なんですが、改めて強調しておきたい。レオパのオスは成熟すると縄張り意識が非常に強くなります。幼体のころは同居できていても、生後8〜12ヶ月ごろから争いが始まることが多い。「今まで仲よくしてたのに急に」というパターンが一番多いトラブルで、気づいたときにはどちらかがケガをしているということになりかねません。「キキキキ」という音が聞こえたら、その日のうちに分けてください。

メス同士は比較的トラブルが少ないといわれていますが、完全に安全とはいえません。特に餌の時間に争いが起きやすいので、給餌は個別に分けて行うか、餌をそれぞれの個体の前に同時に置く形にすると良いです。メス同士でも「キキキキ」が聞こえた場合は、シェルターやホットスポットの奪い合いが起きている可能性が高いので、設置数を増やすか、別居を検討してください。

ハンドリング中の鳴き声——どこまでOK?

ハンドリング中に鳴き声が出ることはよくあります。どの程度なら継続してOKで、どの段階でやめるべきか、判断の目安をまとめます。

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継続してOKなサイン:鳴き声がなく、手の上でリラックスして静止している。「キュッ」が1回出た後、落ち着いてきた。目を細めてうとうとしている。これらが見られるときは、まだ大丈夫です。

いったん休憩すべきサイン:「キュッキュッ」と繰り返し鳴いている。手から降りようとして活発に動いている。尾を立てて振っている。口を軽く開いている(威嚇の前兆)。こうなったらケージに戻す準備をしましょう。

すぐにケージに戻すべきサイン:「キキキキ」が出ている。口を大きく開けて威嚇している。体全体が硬直して動かない(フリーズ状態)。これは完全にパニックかストレスMAXの状態です。無理に続けると信頼関係が崩れます。

ハンドリングは「慣れさせる」ためのものですが、やりすぎは逆効果。最初の1週間は触らず、見るだけにとどめる。2週目からそっと手を差し伸べる程度にして、焦らず進めていくのがコツです。

レオパの飼育環境——鳴き声が減る理想的なセッティング

ストレスや警戒による鳴き声を減らすためには、飼育環境そのものを整えることが根本的な解決策になります。ここでは実際に僕がやっている環境づくりを紹介します。

温度管理は最重要

レオパにとって温度は命に関わるレベルで大事です。ケージ内の温度はホットスポット(温かい側)が30〜32℃、クールスポット(涼しい側)が24〜26℃になるよう設定します。この温度勾配があることで、レオパが自分で体温調節できるようになります。

夜間は少し下がっても大丈夫ですが、20℃を切るようなことは避けてください。消化不良を起こしやすくなるし、代謝が落ちて免疫力も下がります。逆に34℃以上になると熱中症のリスクがあります。夏場は特に注意が必要で、直射日光が当たる場所にケージを置くのは絶対NGです。

温度計はケージの両端に1つずつ置いておくのが理想的。ホットスポット用とクールスポット用を別々に確認できると、環境の把握が格段にラクになります。サーモスタット付きのヒーターを使えば、設定温度を維持してくれるので安心感が違います。

湿度は40〜60%をキープ

レオパの出身地はパキスタンやアフガニスタンの乾燥地帯ですが、だからといってカラカラに乾かしていいわけじゃない。適切な湿度は40〜60%が目安で、脱皮の時期はウェットシェルターで70〜80%まで上げてあげると脱皮がスムーズに進みます。

湿度が低すぎると脱皮不全(脱皮の皮がうまく剥けない状態)が起きやすくなります。特に指先や目の周りに古い皮が残ると、血流が止まって壊死することも。乾燥しがちな冬場は特に注意が必要です。

シェルターは必ず用意する

レオパは臆病な生き物で、身を隠せる場所がないと常にストレスを抱えた状態になります。鳴き声が多い個体の多くは、実はシェルターが小さすぎたり、入り口が大きすぎて安心感がなかったりすることが原因だったりします。

ウェットシェルターは1つ必須で、個人的にはホットスポット側に置くことが多い。体が入ってドアぴったりになるサイズが理想で、「体がギリギリ入る」くらいの窮屈さが、野生の岩の隙間に似た安心感を生むようです。ケージの大きさにもよりますが、シェルターは2つ(ウェット1つ+ドライ1つ)あるとなお良い。

床材の選び方

床材はペーパータオル、キッチンペーパー、爬虫類用のソイル系など選択肢がいくつかあります。初心者にはペーパータオルが一番おすすめで、清潔さを保ちやすいし、排泄物の状態もすぐ確認できます。

砂系の床材は誤飲のリスクがあるので、個人的には使わない派です。特に幼体や食欲旺盛な個体は、餌と一緒に砂を飲み込んで腸閉塞を起こすケースがあります。見た目がリアルで映えるんですけどね、リスクを考えると慎重になってしまいます。

餌やりのコツ——鳴き声が教えてくれる食欲のサイン

給餌中の鳴き声は食欲の一つのサインになります。「キュッキュッ」と興奮して鳴いているなら絶好調。逆に全く反応しない、餌を前にしても動かないというのは食欲低下のサインかもしれません。

給餌頻度と量の目安

幼体(生後〜6ヶ月)は毎日、もしくは1日おきに給餌します。量は1回で頭の幅以下のコオロギを5〜8匹程度。食べ残しはすぐに取り出してください。ケージ内で死んだ昆虫を食べると消化不良の原因になります。

亜成体(6ヶ月〜1年)は週3〜4回。1回の量は少し増やして7〜10匹程度。この時期は体をしっかり大きくする大事な成長期なので、あまり絞りすぎないのがポイントです。

成体(1年〜)は週2〜3回が基本。食べ過ぎると肥満になるので、尾の太さを目安に調整します。尾がぷっくりしていれば栄養は十分。細くなってきたら給餌頻度を増やす、という感じで管理しています。

餌の種類と栄養管理

主食はコオロギ(フタホシ・ヨーロッパイエコオロギ)が定番です。ガットローディング(餌のコオロギに栄養のある野菜を食べさせる)をしてから与えると、レオパが取り込む栄養価がぐっと上がります。

カルシウムパウダーのダスティングも忘れずに。コオロギにまぶしてから与えることで、代謝性骨疾患(MBD)の予防になります。ビタミンD3入りのものを週1〜2回使えば十分です。毎回使いすぎるとビタミンD3の過剰摂取になるので、頻度は守ってください。

デュビア(アルゼンチンモリゴキブリ)を主食にしているケースも多い。コオロギより臭いが少なく、鳴かないし逃げ足も遅い。栄養価もコオロギと遜色なく、むしろたんぱく質が豊富な分、育ちが良くなる個体もいます。ただしデュビアはゴキブリなので、見た目が苦手な人にはハードルが高いかもしれないですね。

拒食への対処法

レオパが餌を食べない「拒食」は、飼育者が一番焦るシチュエーションのひとつです。でも原因を特定できれば、多くのケースは解決できます。

拒食の主な原因は、温度不足・ストレス・発情・脱皮前・飽き・病気の5つです。まず温度を確認して、次に環境のストレス源を探す、という順番で対処するのが基本です。餌の種類を変えるのも有効で、コオロギに飽きていたらデュビアやミルワームに切り替えると食いつくことがあります。

ただし2〜3週間以上まったく食べないようなら、獣医師への相談を検討してください。成体なら1ヶ月くらい食べなくても死にはしませんが、幼体は早めに対処が必要です。

繁殖のポイント——鳴き声が教えてくれる発情サイン

レオパの繁殖は比較的取り組みやすい部類に入りますが、それでもいくつかの注意点があります。求愛の鳴き声(パターン3)が出ているときは繁殖行動のチャンスでもありますが、準備なく進めると失敗します。

クーリングで発情を促す

自然界では冬の低温期があることで発情が促されます。飼育下でも、12月〜1月ごろに2ヶ月程度クーリング(温度を意図的に下げる)を行うことで、繁殖のスイッチが入りやすくなります。クーリング時の温度目安は18〜20℃。この間は給餌も減らし、消化不良を防ぎます。

クーリング明けに温度を元に戻すと、オスが活発になって求愛行動を始めることが多い。このタイミングで慎重にオスとメスを合わせます。

産卵床の準備

交配が成功すると、メスは30〜45日後に産卵します。産卵床は湿らせたバーミキュライトや赤玉土を入れた産卵ボックス(タッパーなど)をケージ内に置いておきます。メスが掘る行動をしだしたら産卵が近いサインです。

産卵後の卵は27〜28℃で60〜70日程度インキュベートします。温度によって孵化までの日数が変わり、また性別が温度で決まる(温度依存性決定)という面白い特徴があります。29〜30℃ではメスが多く生まれ、31〜32℃ではオスが多くなる傾向があります。

繁殖で失敗しがちなこと

一番多い失敗は「メスの体重が足りないのに交配させた」というケースです。体重45g未満のメスに産卵させると、卵に栄養を持っていかれてガリガリになることがある。場合によっては命に関わります。繁殖前のメスの体調管理は本当に重要です。

もう一つよくあるのが「産卵床を用意し忘れた」パターン。産卵床がないと、メスはケージ内のどこか(水入れの下や床材の隅)に産んでしまいます。卵の回収が遅れると乾燥して死卵になることも。繁殖を計画したら、交配成功のタイミングで産卵床を設置することを忘れないでください。

初心者がやりがちなミス——鳴き声の誤読から始まるトラブル

実際に多くの初心者が経験するミスをまとめました。鳴き声の誤解が引き起こすトラブルも含まれています。自分も最初はやらかしたものばかりなので、反面教師として読んでもらえれば。

ミス1:「キュッ」を「なでてほしいサイン」と勘違いする

「キュッ」と鳴いたからといって、それが甘え声ではありません。警戒や驚きの音です。これを甘え声と勘違いして「かわいい!」と触りに行くと、さらに「キュッ」の繰り返しになって、最終的に「キキキキ」の威嚇に発展します。鳴いたときは様子を見て、落ち着いてから接触するのが正解です。

ミス2:複数匹を一つのケージに入れすぎる

スペースを節約しようとして、オス1匹にメス2〜3匹を入れるケースがあります。メス同士のストレスが高まるし、オスが複数のメスに交配して体力を消耗することもある。基本は1匹1ケージ。繁殖のとき以外は同居させない、が鉄則です。

ミス3:給餌後すぐにハンドリングする

食後30分〜1時間以内はハンドリングNG。消化中にストレスを与えると吐き戻しが起きることがあります。吐き戻しは胃に大きな負担をかけるので、その後2〜3日は給餌を控えないといけなくなります。給餌とハンドリングのタイミングは必ず分けてください。

ミス4:温度計を1つしか置かない

ケージの中の温度は場所によって全然違います。1つの温度計だけでは、ホットスポットとクールスポットの両方が適切かどうかわかりません。最低2つ置いて、両端を確認する習慣をつけましょう。デジタル温度計は精度が高くておすすめです。アナログのものは数℃ずれていることがあります。

ミス5:脱皮中に触る

脱皮中のレオパは皮膚が非常に敏感になっています。触ると驚いて「キュッ」や「キキキキ」が出るだけでなく、脱皮の途中で中断してしまって脱皮不全になることもあります。脱皮が終わるまで、そっとしておいてください。脱皮前は目が白っぽく曇るのでわかりやすいはずです。

ミス6:鳴き声の変化に気づかずに放置する

これが一番重大なミスかもしれません。毎日観察して、いつもと違う鳴き声や鳴き声の減少に早く気づくことが、大きな病気の早期発見につながります。「なんとなく元気がない気がする」という感覚は大事にしてください。動物は言葉を話せない分、こうしたサインで伝えようとしています。

よくある失敗と対策——飼育歴3年の視点から

最後に、実際の飼育経験から学んだ「失敗→対策」のパターンをまとめます。これを読んでおくだけで、かなりのトラブルを未然に防げると思います。

失敗:冬にケージが冷えすぎて食欲ゼロになった
→ パネルヒーターだけでは床面しか温まらず、空気が冷えていた。上部に暖突(ドームヒーター)を追加して空気も温めるようにしたら解決。冬場はケージを断熱材で囲うのも有効です。

失敗:餌のコオロギが逃げてケージ中を走り回り、レオパが怯えた
→ コオロギの後ろ足を取ってから与えるようにしたら逃げなくなった。ピンセット給餌に切り替えるのも良い方法です。コオロギがレオパの顔に飛びつくと「キュッ」が出てかわいそうなことになります。

失敗:脱皮不全で指先の皮が残り、1本の指が壊死しかけた
→ ぬるま湯(30〜35℃)に5〜10分浸けて皮を柔らかくして、綿棒で優しくこすると外れた。それ以来、脱皮前はウェットシェルターの水を多めにして湿度を上げるようにしている。早期発見が大事で、脱皮完了後は必ず指先を確認する習慣をつけました。

失敗:カルシウム不足で後ろ足がおかしな方向に曲がった(MBD)
→ 購入したレオパが前のオーナーのもとでカルシウム不足だったケース。ダスティングを毎回欠かさず続けることと、UVBライトの設置で症状が改善されてきた。完全には治らなかったけど、これ以上悪化はしていません。予防がいかに大事かを痛感しました。

失敗:多頭飼いでオス同士の争いに気づかず、片方の尾がかじられていた
→ 「キキキキ」を聞いた翌日に確認したら手遅れでした。夜中に争いがあったようで。それ以来、複数ケージの場合は仕切りを不透明にして、お互いが見えないようにした。視覚的な刺激だけでもストレスになるので。

まとめ——鳴き声はレオパからのメッセージ

レオパは言葉を話せないけど、鳴き声で気持ちを伝えています。「キュッ」なら驚き・警戒、「キキキキ」なら怒り・威嚇、「キューキュー」なら求愛……。こうしたパターンを覚えておくだけで、日々の観察がずっと充実したものになります。

大事なのは、「変化に気づくこと」です。元気なときの鳴き声を知っていれば、異変に気づけます。毎日少し観察して、レオパの言葉を読み取れるようになっていくのが、長く一緒に暮らすコツだと思っています。

飼育環境を整えて、餌やりのタイミングを守って、ハンドリングを無理なくこなしていれば、レオパはちゃんと「穏やかな鳴き声」だけを出してくれるようになります。焦らず、じっくり向き合っていきましょう。

何か気になることがあればぜひコメントで教えてください。同じ悩みを持っている飼育者さんの参考にもなると思うので。

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