デュビアが気持ち悪い?ゴキブリ嫌いでも爬虫類の餌に使える克服法5選|見た目の慣れ方と代替餌も紹介

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「爬虫類を飼いたいけど、デュビアを餌にするのが正直怖い…」「ゴキブリが大嫌いなのに、どうやって克服すればいいの?」そんな悩みを抱えているあなたに、この記事を書きました。

デュビアはアルゼンチンモリゴキブリとも呼ばれるゴキブリの一種です。見た目だけで判断すれば「気持ち悪い」と感じるのは当然の反応かもしれません。しかし、実際にデュビアを飼育している爬虫類オーナーたちの多くは、最初はまったく同じ悩みを抱えながらも、今では普通に扱えるようになっています。「無理だと思っていたけど、今では何とも思わない」——そんな声は、飼育コミュニティに行けばいくらでも聞けます。

この記事では、デュビアが気持ち悪いと感じる心理的な原因をしっかりと解説したうえで、ゴキブリ嫌いでも今日から実践できる克服法を5つ紹介します。道具の選び方、飼育環境の整え方、心理的なアプローチまで、具体的なステップを丁寧に説明しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

「デュビアの繁殖、思った通り増えない…」「いい餌のあげ方を知りたい」──そんなあなたへ。本記事は、デュビア繁殖歴5年の実体験と失敗例をもとに、本当に再現性のある方法だけを徹底解説します。読了後、あなたのコロニーは数ヶ月以内に確実に増えるはずです。

デュビア飼育の全体像を知りたい方はデュビアカテゴリ一覧もどうぞ。

デュビアが「気持ち悪い」と感じるのは正常な反応——その心理的メカニズムを解明

デュビアに嫌悪感を持つことは、まったくおかしなことではありません。まず、なぜ人間はゴキブリを「気持ち悪い」と感じるのかを理解しておくことが、克服の第一歩になります。

ゴキブリという名前が引き起こす先入観

家庭に現れるクロゴキブリやチャバネゴキブリは、排水管やゴミなどの不衛生な場所を移動し、食中毒菌を運ぶ害虫として知られています。そのため「ゴキブリ=汚い、危険、気持ち悪い」というイメージが強く刷り込まれており、この先入観がデュビアにもそのまま適用されてしまうのです。

しかしデュビアは、家庭に出るゴキブリとは生態がまったく異なります。清潔に管理された専用ケージで育てるデュビアは、不衛生な場所を歩き回ることはありません。「ゴキブリ目に属する昆虫」という点で同じカテゴリーに分類されますが、ネコとライオンが同じネコ科である程度の違いと考えるとわかりやすいかもしれません。

実際、デュビアを初めて購入してから数週間後に「あ、もう普通に見られる」と気づく人は多いです。最初の一週間が一番しんどくて、二週間目あたりから「なんか、思ったより大丈夫かも」という感覚になっていきます。先入観の壁は厚いけれど、意外とすぐ越えられます。

未知の生き物への本能的な恐怖

心理学では「未知恐怖」という概念が知られており、よく知らない生き物に対して本能的に警戒心を抱くことは、ごく自然な防衛反応です。特に昆虫類や爬虫類に対してこの反応は強く働きます。デュビアを初めて見た時の「なんだこれ?」という感覚は、まさにこの本能的な警戒心です。

逆に言えば、デュビアのことをよく知れば知るほど、恐怖や嫌悪感は確実に薄れていきます。知識はの克服ツールです。「怖いもの見たさ」で少しずつ情報を集めるだけでも、心理的な距離は縮まっていきます。

「よく知らないから怖い」は人間の正直な本能です。でもその裏を返せば、「よく知れば怖くなくなる」ということでもあります。YouTubeで「デュビア 飼育」と検索して他のオーナーが普通に扱っている動画を見るだけでも、印象はずいぶん変わります。自分だけが怖いんじゃないとわかるのも大事です。

群れで動く姿への嫌悪感

デュビアは集団で飼育するため、ケースを開けると数十〜数百匹が一度に目に入ります。この「群れの印象」が嫌悪感を増幅させます。人間は本能的に、群れで動く小型の生き物に対して警戒心を強める傾向があります。これは危険な生き物から身を守るための防衛機制と考えられています。

ただし、飼育環境や管理方法を少し工夫するだけで、この「群れ感」を日常的に意識しなくて済む状況を作ることは十分に可能です。後述する克服法で整理します。

ちなみに、最初から大量飼育しようとするのは得策ではありません。まず10〜20匹程度の少数からスタートして、徐々に数を増やしていくアプローチが、心理的な負担を最小限に抑えるうえで有効です。いきなり100匹のケースを開けるのと、20匹のケースを開けるのでは、心理的ダメージがぜんぜん違います。

克服法1:見た目への慣れを段階的に作る【最初にやるべき最重要ステップ】

克服の第一歩は「慣れ」です。いきなりデュビアを手づかみにしようとするのは無謀ですが、段階を踏んで視覚的な慣れを作ることは誰にでもできます。「一気にやろうとしない」ことが成功の鍵です。

ステップ1——黒いケースで視認性を下げる

透明なプラケースでデュビアを管理すると、中の様子が常に見えてしまいます。最初の段階では、黒や濃いグレーのケースを使うことで、日常的に視認することを避けられます。見える機会を意図的に減らすだけで、心理的なストレスは驚くほど軽減します。

ホームセンターや100円ショップで売っている黒いコンテナボックスで十分代用できます。フタをしっかり閉めれば脱走リスクも下がり、一石二鳥です。最初から「完璧に慣れよう」とするのではなく、「できるだけ見えない環境を作る」ことから始めましょう。

具体的には、ダイソーやセリアで売っている「フタ付き収納ボックス(黒・容量5〜10L程度)」が使いやすいです。フタに小さな穴を開けて通気性を確保すれば、そのまま飼育容器として使えます。コストは200〜300円程度です。見えないだけで、本当にストレスが減ります。

ステップ2——照明の工夫で「見えない環境」を作る

デュビアは暗い場所を好む夜行性の昆虫です。飼育スペースをクローゼットや暗い棚の中、またはガレージの隅などに設置することで、視界に入りにくくなります。エサやりや掃除の際も、薄暗い環境で作業すると精神的に楽になります。

「管理するけれど、常に見えている必要はない」という考え方にシフトすることが重要です。見えないことで「存在を忘れられる」のは、ゴキブリ嫌いの方にとって非常に重要な心理的安全網です。

一つ注意点があります。クローゼットや押し入れに設置する場合、湿気がこもらないよう定期的に換気を行いましょう。温度は25〜30℃が最適なので、夏場は温度が上がりすぎないか確認する必要があります。冬場は逆に温度が下がりすぎて繁殖が止まることがあるため、小型のパネルヒーターを併用するのが定番です。

ステップ3——見なくてもケアできる管理体制を整える

エサは野菜の切れ端や専用フードを週2〜3回補充するだけ。掃除は月1〜2回程度。デュビアの飼育はルーティン化してしまえば、ほぼ「見なくてもいい」管理体制を作ることができます。

スコップやロングピンセットを使えば直接触れる機会も最小限にできます。「毎日見る必要がない」「触らなくても管理できる」という事実を実感できると、精神的な負担はさらに減っていきます。

よくある失敗として、管理を怠って臭いが発生するケースがあります。エサの食べ残しを長期間放置すると、腐敗臭が発生して嫌悪感が倍増します。「定期的に食べ残しを除去する」習慣をつけると、臭いの問題はほぼゼロになります。最初にルーティンをしっかり決めておくことが大切です。月曜と木曜にエサを補充、月末に床材を交換、という感じで曜日固定にすると忘れにくいですよ。

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克服法2:正しい知識でデュビアへの印象をリセットする

知識は恐怖の最大の解毒剤です。デュビアについて正しく理解することで、「気持ち悪い」という感情は「ただの昆虫だな」という認識に少しずつ変わっていきます。

デュビアと家庭のゴキブリの決定的な違い

家庭に出るゴキブリと、餌昆虫としてのデュビアは根本的に異なる生き物です。以下の表で主な違いを比較してみましょう。

特徴 家庭のゴキブリ(クロゴキブリなど) デュビア
生息環境 排水管・ゴミなどの不衛生な場所 清潔な専用ケージ内
臭い 強い不快臭あり 適切管理でほぼ無臭
動きの速さ 非常に速い 遅くてほぼ逃げない
飛翔能力 種によっては飛ぶ メスは飛べない。オスもほぼ飛ばない
繁殖場所 家中のあちこち 管理されたケージ内のみ
病原菌のリスク 不衛生な場所を歩くため高い 清潔に管理すれば非常に低い
管理のしやすさ 野生で管理不可 飼育・繁殖が非常に容易

このように、デュビアは家庭に出るゴキブリとは生態がまったく異なります。動きが遅くて飛ばず、適切に管理すれば臭いもほとんどなく、脱走もしにくい。「ゴキブリ」というラベルがついているだけで、実態は非常に扱いやすい昆虫です。

もう一点、大きな違いがあります。デュビアのオスは翅を持っていますが、ほぼ飛びません。飛翔筋が発達していないため、飛ぼうとしても数センチふわっとするくらいです。家庭のゴキブリが壁を素早く駆け上がる姿とは正反対で、デュビアは動きがとてもゆっくりです。この「飛ばない・速く逃げない」という特徴が、扱いやすさに直結しています。

餌昆虫としての優れた栄養価

デュビアが爬虫類や両生類の餌として広く使われている理由は、その栄養バランスの優秀さにあります。ペットの健康を真剣に考えるオーナーほど、デュビアを選ぶ傾向があります。

  • タンパク質含有量が高く(乾燥重量比で約36%)、必須アミノ酸が豊富
  • コオロギと比べてカルシウムとリンのバランスが良く、骨格形成に有利
  • 脂肪分が適度で、長期的な給餌でも肥満になりにくい
  • 外殻(キチン質)が薄く、消化吸収率が高い
  • 丈夫で死ににくく、管理コストが低い
  • 鳴かず、臭いが少ないため、コオロギよりも周囲への影響が小さい

コオロギと比較すると、デュビアの優位性がよくわかります。コオロギは鳴き声がうるさく、脱走すると家中を走り回り、共食いで数が減りやすく、死骸の管理が手間です。デュビアはそういったストレスがほぼありません。「見た目の嫌悪感」さえ乗り越えれば、管理のしやすさでは圧倒的にデュビアが上です。

「ペットのために最高の栄養を与えたい」という気持ちがあれば、デュビアは理想的な選択肢です。気持ち悪さよりも、ペットへの愛情が上回る瞬間が必ず来ます。

克服法3:「触れない管理」を実現する道具と環境を整える

どんなに心構えができていても、直接触れることへの抵抗感はなかなか消えないものです。そこで「触れなくてもいい環境」を最初から設計してしまうことが、長く続けるためのコツです。道具を正しく揃えるだけで、ほぼ素手で触れずにすべての管理作業ができます。

必須アイテム:ロングピンセットとスコップ

以下の道具を揃えれば、ほぼ手が触れることなく日々の管理ができます。

  • ロングピンセット(20〜30cm):エサやり・個体の移動に使用。短いと手が近づきすぎるため、できるだけ長いものを選ぶ
  • 小型スコップ・シャベル:フン掃除や床材の交換に活躍。手が直接触れずに作業できる
  • 使い捨てゴム手袋(ニトリル製):どうしても手で作業が必要なときのバックアップ。心理的な安心感も高い
  • 密閉フタ付きのコンテナ:脱走防止が万全なケースを選ぶことで、精神的な安心感が大きく向上する
  • スポイトまたは自動給水器:水分補給を遠隔で行い、直接触れる機会を減らす

ここで一つ注意点を。ピンセットで個体をつかむときは、強くつかみすぎないようにしましょう。腹部を強く圧迫すると内臓にダメージを与えてしまいます。軽く支えるように持つのがコツです。それと、給餌時にピンセットでつかんだまま爬虫類に差し出すと、噛まれてケガをすることがあります。爬虫類の餌やりにはトングや餌皿を使うのが安全です。

管理スペースの設計で「気にしない生活」を作る

デュビアのケージを「生活空間から分離する」ことも重要です。リビングやよく通る場所ではなく、押し入れやクローゼット、倉庫など、日常的に視界に入らない場所に設置しましょう。

「存在を意識しない」ことが克服の近道です。管理時間以外はデュビアのことを忘れていられる環境を作ることで、心理的な負担はゼロに近くなります。脱走防止のためのケース選定さえしっかりすれば、同じ家に置いていても安心して生活できます。

脱走対策として特に重要なのが、フタのロック機構です。デュビアの成体はそこそこ力があるので、単に置いてあるだけのフタは場合によって押し上げられます。ロック付きのコンテナを使うか、クリップやゴムバンドでフタを固定する習慣をつけましょう。「脱走の心配がない」という安心感は、精神的なハードルを大きく下げます。

よくある失敗——「脱走」で嫌悪感が爆発するケース

デュビア飼育を始めた人が挫折するきっかけとして圧倒的に多いのが、脱走です。一匹でも家の中を歩かれると、心理的なダメージが大きく、「やっぱり無理」となってしまうことがあります。

脱走を防ぐには以下の3点が重要です。

  • フタにロック機構があるケースを使う(100均のコンテナはロックが甘いものがある)
  • ケース内壁の上部10〜15cmに脱走防止クリームやワセリンを塗っておく
  • ケースを移動させるときは必ずフタを手で押さえる

これだけで脱走リスクは劇的に下がります。逆に言うと、この準備を怠ると一度の脱走で取り組み全体が崩れることがあるので、最初から対策しておくことを強くおすすめします。

克服法4:爬虫類への愛情を「動機の柱」にする

心理的な克服に最も効果的なのは、外からの強制ではなく内側からの動機です。「やらなければならない」という義務感よりも、「ペットのためにやりたい」という気持ちのほうが、はるかに強い行動力を生み出します。

ペットのために乗り越える——愛情が恐怖に勝る瞬間

「デュビアを頑張るのは、うちのフトアゴのため」「レオパがこんなに喜んで食べてくれるなら、少しくらい我慢できる」——多くの爬虫類オーナーが語るのは、こういった「ペットへの愛情」が克服のきっかけになったという体験談です。

特に、自分が管理したデュビアをペットが生き生きと食べる姿を見ると、達成感と愛情が一度に押し寄せてきます。最初は「仕方なく」だったものが、「自分で育てた餌を与えられる満足感」へと変わっていくのです。この感覚を一度味わうと、デュビアへの印象は劇的に変わります。

たとえばクレステッドゲッコーのような繊細な爬虫類を飼っている場合、栄養バランスの整った食事は健康維持に直結します。クレステッドゲッコーの値段と初期費用を完全解説|購入前に知っておくべき全費用でも触れているように、ペット飼育には継続的なコストがかかります。デュビアを自家繁殖させることで、餌代を大幅に節約しながら栄養豊富な食事を与えられるというメリットは、愛情と経済合理性の両面から強い動機になります。

飼育記録をつけてデュビアへの見方を変える

「気持ち悪い生き物」ではなく「管理している生き物」として意識を変えるための実践的な方法が、飼育記録をつけることです。記録の対象は以下のようなものがおすすめです。

  • ケージの個体数の変化(成体・幼体の割合)
  • エサの種類や補充頻度
  • 繁殖の状況(出産タイミング、幼体の数など)
  • ペットへの給餌日と食いつきの反応
  • 脱皮や成長の記録

こうした記録をつけ始めると、デュビアは「気持ち悪い虫」から「管理対象のコマ」へと認識が変わっていきます。感情ではなく、データで見る視点が生まれるからです。スマホのメモアプリで十分です。「今日は幼体が10匹増えてた」「にんじんの食いつきがよかった」くらいの簡単なメモでも、続けると面白くなってきます。

記録をつけることで「デュビアをうまく管理できている自分」という自己効力感も育ちます。これが嫌悪感の克服に確実につながります。

克服法5:段階的な「接触チャレンジ」で慣れを積み上げる

最終的に素手でも扱えるようになりたいという方は、段階的な接触チャレンジが有効です。無理に一気に慣れようとする必要はありませんが、少しずつ接触の機会を増やすことで、脳が「危険ではない」と学習していきます。

段階1——ガラス越しに観察する

まず一週間は、フタを開けずに透明なガラス越し、または少し離れた場所から観察するだけにします。「見るだけ、触らない」期間です。この段階で「動きが遅い」「飛ばない」「パニックにならない」という事実を視覚で確認します。

観察するときに意識してほしいのは、個体をひとつひとつ追ってみることです。「群れ」ではなく「個体」として認識できるようになると、嫌悪感がやわらぎます。「あ、あの一匹はいつも隅にいるな」なんて気づきが出てくると、もうその段階では相当慣れてきています。

段階2——手袋をつけた状態で触れてみる

次の段階は、ニトリル手袋をつけた状態での接触です。手袋越しに触れることで「直接触れている感覚はないが、接触はしている」という中間状態を経験できます。この段階では「意外と普通だな」という感覚が生まれることが多いです。

デュビアを手のひらに乗せてみると、動きがゆっくりで、特に暴れたり噛もうとしたりしないことがわかります。ただそこにいるだけ、という感じです。この「意外とおとなしい」という発見が、次の段階への大きな一歩になります。

段階3——素手で触れてみる(無理は禁物)

手袋接触で十分に慣れてきたら、素手での接触に挑戦してみましょう。最初は幼体(小さい個体)のほうが心理的ハードルが低いです。小さな幼体は見た目も成体ほどゴキブリらしくなく、「虫っぽいな」くらいの感覚で触れる人が多いです。

ただし、この段階はあくまで「できたらいいな」程度の目標です。素手で触れなくても、ロングピンセットと手袋があれば飼育管理はまったく問題ありません。「慣れなければいけない」というプレッシャーを自分に課す必要はありません。自分のペースで少しずつ、が一番続きます。

よくある失敗——「一気にやろうとして撃沈する」パターン

克服しようと意気込んで、初日にいきなり素手でつかもうとして失敗するケースは多いです。手が震えてうまくつかめず、デュビアが逃げ回り、パニックになって「やっぱり無理」となってしまいます。

段階を踏むことが大切な理由は、脳の慣れには時間がかかるからです。「怖くない」という情報を脳に積み重ねていくプロセスを、焦って省略しようとするとうまくいきません。一日一歩くらいのペースで十分です。焦らないこと、これが一番大事です。

どうしても無理なら——デュビアに代わる餌の選択肢

克服法をすべて試してみても「やっぱり無理」という場合は、無理に続ける必要はありません。デュビア以外にも、栄養バランスの良い餌昆虫はあります。ペットの健康と自分の精神的負担を天秤にかけながら、最適な方法を選びましょう。

フタホシコオロギ

日本の爬虫類飼育で最もポピュラーな餌昆虫です。デュビアと同様に高タンパクで、栄養価は優秀です。デメリットは鳴き声がうるさいこと、共食いで死にやすいこと、脱走すると素早く逃げ回ること。管理の手間はデュビアより多いです。見た目の嫌悪感はデュビアと大差ないという人もいますが、コオロギのほうが許容できるという声もあります。

シルクワーム(カイコの幼虫)

見た目がイモムシ系で、ゴキブリが苦手な方には比較的受け入れやすい餌です。タンパク質含有量が高く、脂肪分が少なめで消化に良い。デメリットは価格が高く、管理が難しいこと。温度管理を怠るとすぐに死んでしまいます。副食・おやつ感覚で使うのが現実的です。

ミルワーム

見た目はイモムシで、管理が非常に簡単です。冷蔵庫で保管でき、動きもほとんどないため扱いやすい。ただし脂肪分が高く、主食として多用すると肥満や脂肪肝のリスクがあります。補助的な餌として使うのが無難です。

人工フード・レオパゲル・グラブパイ

昆虫が一切苦手という方には、人工フードという選択肢があります。近年は品質が向上しており、レオパードゲッコーやクレステッドゲッコーでは人工フードに慣らすことができる場合があります。ただし、すべての爬虫類が受け入れるわけではなく、個体差があります。人工フードへの移行は時間がかかることも多いです。

「どうしても虫が無理なら人工フード」という選択は現実的ですが、栄養の偏りや食い付きの問題が出ることもあります。ペットの種類と個体の性格に合わせて慎重に選びましょう。

デュビア飼育でよくある失敗と、こうして改善した体験談

実際にデュビアを飼育し始めてから直面しやすい問題と、その解決策をまとめます。「最初からうまくいった」という人はほぼいません。みんな試行錯誤しながら慣れていきます。

失敗1:臭いが気になって嫌になった

飼育開始から1〜2ヶ月後、「なんか臭い気がする」と感じ始めるケースがあります。原因のほとんどは、食べ残しの腐敗とフンの蓄積です。

改善策:エサの補充は「食べ切れる量だけ」を意識しましょう。毎回全部食べているかどうか確認しながら、量を調整するのが大切です。床材(新聞紙・キッチンペーパーなど)は月1〜2回交換します。ニオイが気になり始めたら交換サインと思っていいです。通気性の確保も重要で、フタに穴が少ないと湿気がこもって臭いが増します。

失敗2:繁殖が止まった(幼体が増えない)

「繁殖させたいのに、いつまでも幼体が生まれない」という悩みです。最大の原因は温度不足です。デュビアの繁殖には25〜30℃の環境が必要で、これを下回ると活性が落ちて繁殖しなくなります。

改善策:小型の爬虫類用パネルヒーターをケースの下に敷き、温度を管理します。パネルヒーターは1,500〜3,000円程度で購入できます。温度計を設置して常に確認できる状態にすると安心です。また、オスとメスの比率も重要で、メス多め(オス1:メス3〜5)の構成が繁殖効率を高めます。

失敗3:ペットがデュビアを食べなくなった

「急にデュビアを食べなくなった」「吐き出すようになった」という場合は、デュビア側の問題ではなくペット側の問題であることがほとんどです。脱皮前後の拒食、季節的な食欲減退、または単純に飽きている可能性があります。

改善策:デュビアのサイズをペットの頭幅の1/3以下に合わせているか確認しましょう。大きすぎると食べにくくて嫌がることがあります。また、デュビアに野菜や果物を食べさせて「ガットローディング(餌の栄養強化)」を行うと、食いつきが改善するケースもあります。人参・小松菜・りんごなどが定番です。

失敗4:最初から大量購入して管理しきれなかった

「せっかくだからまとめ買いしたほうが安い」と考えて100匹以上購入し、管理が大変になって挫折するパターンです。特に飼育初心者には「少数スタート」を強くすすめます。

改善策:最初は成体20〜30匹程度からスタートしましょう。慣れてきたら徐々に数を増やすほうが、管理スキルと心理的な慣れが並行して育ちます。最初から大量導入すると、管理の手間も嫌悪感も同時に最大化されてしまいます。

まとめ——「気持ち悪い」は克服できる。大事なのは焦らないこと

デュビアへの嫌悪感は、正直なところ「完全になくなる」という感覚ではないかもしれません。でも「気にならなくなる」「普通に扱える」という状態には、ほぼ確実になれます。

この記事で紹介した5つの克服法をまとめます。

  • 克服法1:黒いケースと暗い設置場所で、日常的に見える機会を減らす
  • 克服法2:デュビアと家庭のゴキブリの違いを理解して、先入観をリセットする
  • 克服法3:ロングピンセットやスコップで「触れない管理」体制を作る
  • 克服法4:ペットへの愛情を動機にして、「ペットのために」という視点を育てる
  • 克服法5:段階的な接触チャレンジで、脳に「危険ではない」と学習させる

どれかひとつでも試してみてください。最初の一歩が一番しんどいですが、二週間後の自分は今より確実に楽になっています。

どうしても無理という場合は、コオロギやシルクワーム、人工フードという選択肢もあります。ペットの健康と自分の心理的負担のバランスを大切にしながら、無理のないやり方を見つけてください。

爬虫類を長く飼い続けるために、餌の問題は避けて通れません。でも「デュビアが使えるようになった」という体験は、爬虫類飼育の大きな自信にもなります。ゆっくり、自分のペースで取り組んでみてください。

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