
本記事は公開されている資料(Wikipedia、販売業者の飼育資料、学術論文、飼育者の公開情報)を整理したものです。筆者自身は本種の飼育・繁殖を行っていません。数値は出典を確認できたものだけを残し、確認できなかった数値と体験談は削除しました。記事末尾に参考資料を載せています。
「デュビア 臭い 対策」で検索してここにたどり着いたってことは、今まさにケージから変な匂いがしてる状態じゃないかな?無臭って聞いて飼い始めたのに想像以上に匂ってきて、焦る人は多いみたい。結論から言うと、デュビア自体が臭いんじゃなくて、飼い方のどこかにズレがあるパターンがほとんど。この記事では、臭いの根本原因から湿度・餌・床材・掃除までの具体的な対策、そして最終手段の脱臭アイテムまで、飼育者の知見をベースに全部解説していく。読み終わる頃には、あなたのデュビアケージは本来の「ほぼ無臭」に戻ってるはず。
デュビア飼育の全体像を知りたい方はデュビアカテゴリ一覧もどうぞ。
デュビアが臭くなる本当の原因|これ知らないと何しても無駄
臭い対策って、原因わからないまま消臭剤とか買っても全然効かないんだよね。原因を特定しないまま対策して失敗するパターンはよくある。まずデュビアのケージが臭う主な原因を整理しておきたい。
- 湿度が高すぎて糞が腐敗してる
- 餌の食べ残し、特に野菜や果物のカスが腐ってる
- 給水にスポンジや水皿を使っていて雑菌が繁殖してる
- 死骸の放置、もしくは生まれたばかりの幼虫の死体
- ケージ内の過密によって糞の量が処理能力を超えてる
一番多いのが湿度と餌残りの組み合わせ。デュビア自体は体臭ほぼゼロだから、ケージの中で何かが腐ってるサインだと思って間違いない。レッドローチやコオロギと違って、デュビアが自分の体から臭いを出すことはほぼないんだよね。デュビアに切り替える飼育者が挙げる理由の一つがこれ。
ちなみに「デュビアだけど臭い」というケースをよく見てみると、だいたいプラケースの底に水分が溜まってたり、野菜のクズが隅っこで黒くなってたりする。本体じゃなくて環境が臭ってるパターンがほぼ全部。これを理解すると対策の方向性が一気にクリアになる。
爬虫類の餌昆虫完全ガイド|デュビア・コオロギ・ミルワーム比較と選び方【2026年版】でも触れてるけど、デュビアが無臭なのは餌昆虫としての大きなアドバンテージなんだよね。そのメリットを殺さないためにも、原因を正しく特定することから始めたい。
臭い対策の基本|まず整えるべき5つの飼育環境
具体的な対策に入る前に、飼育環境の基本を押さえておきたい。以下の5つが全部きちんとしてれば、臭いの9割は発生そのものを予防できる。
- 通気性のあるケージを選ぶ(完全密閉は絶対NG)
- ケージ内は常に乾燥気味をキープ(湿度40〜50%が理想)
- 餌はゼリー中心、水分の多い野菜は最小限に抑える
- 給水はスポンジや水皿よりも水分ゼリーが安全
- 床材は使わないか、使うなら新聞紙や紙系のみ
この5つを守るだけで、マジで臭わない。
よくある失敗は、プラケースの蓋を完全に閉めて通気口を塞いでるパターン。これやると中の湿度が上がって糞が発酵して一気に臭くなる。デュビアはツルツルの壁を登れないから、そもそも上に網がなくても脱走しないんだよね。フタは軽く乗せるだけ、もしくは半分だけ開けておくのが正解。通気性を犠牲にしてまで脱走対策する必要はないと思う。
ケージのサイズも意外と大事。数が増えたらケースを分ける。密度が高すぎると、どんなに掃除しても糞の量が処理能力を超えて臭いが出る。コロニーが増えてきたら分割する、っていう意識を持っておきたい。
ケージ内の湿度管理で臭いの9割は消える
これが一番大事な話。デュビアのケージで臭いを出してる元凶は、ほぼ「湿度」なんだよね。具体的に何が起きてるかというと、湿度が高いと糞が水分を吸ってベタついて、そこに嫌気性の菌が繁殖して腐敗臭を出す。デュビアの糞って乾燥してればサラサラの粉末状で、ほぼ無臭。でも水分含むと一気にドブみたいな臭いになる。
理想の環境を数字で示すとこんな感じ。
| 項目 | 理想値 | 許容範囲 |
|---|---|---|
| 温度 | 25〜30度(Wikipediaの至適) | 20〜32度 |
| 湿度 | 40〜50% | 30〜60% |
| 風通し | 常にある | 密閉NG |
Wikipediaは繁殖には60%超が至適としており、繁殖を優先する人は湿度を上げることもあるけど、その場合はよりこまめな掃除がセットで必要。あえて湿度を下げめに設定して、幼虫の生存率が多少下がっても清潔優先にする、という考え方もある。部屋に餌昆虫の臭いが漂うストレスのほうが圧倒的にデカいと感じる人も多いからね。
湿度を下げるコツをいくつか挙げとく。水皿・スポンジ給水をやめて水分ゼリーに変える、野菜は与えるなら少量、食べ残しは当日中に撤去、ケージは風通しの良い場所に置く、梅雨時は除湿機を部屋全体で併用する。特にスポンジ給水の罠がヤバい。あれって水が減るたびに雑菌が湧いて、1週間も経つとヘドロみたいになるんだよね。スポンジ給水で1週間もすると「うわっ」となるケースは多い。水分ゼリーに変えるだけで一気に臭わなくなることが多いから、これは試してみてほしい。
湿度計もケージごとに1個ずつ置いとくといい。100均のでも十分役に立つ。数字で見えると管理が一気に楽になる。「なんとなく湿ってる気がする」じゃなくて、「55%だから換気増やそう」って判断できるようになる。
餌と給水方法を見直すだけで劇的に改善する
餌はデュビアの臭いに直結する要素。特に以下の餌は臭いの原因になりやすいから、気をつけたい。
避けたほうがいい餌:
- キャベツ・白菜など水分多い葉物(放置すると腐敗する)
- 果物全般、特にバナナ・リンゴ(糖分が発酵して酢酸臭を出す)
- 肉や魚系の高タンパク生餌(腐敗が異常に早い)
- 人間の残飯(塩分・油分がデュビアに悪影響、腐敗も早い)
おすすめの餌:
- 昆虫ゼリー(黒糖・高タンパクタイプ)
- デュビア専用の乾燥フード
- ドッグフード・キャットフードを少量
- 乾燥野菜(にんじんやかぼちゃの乾燥)
- パン粉や全粒粉のフスマ
昆虫ゼリーと乾燥ドッグフードの組み合わせで回すのが基本形。水分はゼリーで完結するから、水皿もスポンジもいらない。コストも安いし、何より臭わない。乾燥系の餌は食べ残しても腐らないから、ケージに入れっぱなしでもOKなのが神すぎる。
餌昆虫のガットローディング完全ガイド|デュビア・コオロギ・ミルワーム種類別の最適な餌と方法で詳しく書いてるけど、爬虫類に与える2〜3日前だけ高栄養な野菜や果物を与える「ガットローディング」っていう方法が効率的なんだよね。常時ではなく必要な時だけ栄養価を盛る、っていう使い方にすれば臭いもほぼ出ない。
給水については、水分ゼリーが扱いやすい。メーカー問わず、昆虫ゼリーとして売ってるやつで十分対応できる。カップのフチまで食べ尽くしてから交換、っていうサイクルで回せば無駄が出にくい。
床材・シェルター選びで臭いの発生を抑える
床材も臭いに関わる要素。結論から言うと、デュビアに床材は基本不要。何も敷かずにプラケース直でOKなんだよね。ただし何か敷きたい人のために、使える床材と使えない床材を整理しとく。
OKな床材:
- 新聞紙(吸湿性◎、使い捨てが楽)
- キッチンペーパー(薄いけど清潔)
- 紙系の砂(再利用しない前提なら可)
NGな床材:
- 土・赤玉土(湿気を溜め込んで腐敗の温床)
- ウッドチップ(食べ残しと混ざるとカオスに腐る)
- ヤシガラ(カビが生えやすい、湿気溜まる)
- 水苔(論外、常に湿ってる)
シェルターは卵パックが定番。あれ、デュビアの習性に完璧にマッチしてるんだよね。立体的に積み重ねられて、掃除するときもまとめて取り出せる。汚れたら丸ごと新しいやつに交換できるのが最大の強み。
スーパーで卵を買うたびに、空いた紙パックをキープして飼育用にプールしておくのがおすすめ。使い捨て感覚で回せるから清潔維持が楽。プラスチックのシェルターも売っているが、洗う手間がかかるため紙に落ち着く飼育者が多い。卵パックはタダで手に入るし、毎月ガンガン交換できるからコスパもいい。
積み方のコツは、立てて並べるのと寝かせるのを組み合わせること。立てると隙間ができてデュビアが快適に隠れられる。寝かせると上に小さい個体が乗る。両方用意することで、大きい個体と小さい個体が棲み分けできてストレスが減る。これも臭い対策に地味に効いてる(ストレスが減ると死亡率が下がって、死骸が出にくくなる)。
掃除の頻度とやり方|おすすめのルーティン
掃除のサイクル、意外と適当にしてる人が多いんだけど、そこが臭いの爆発ポイント。おすすめのルーティンを全部紹介しとくから、参考にしてみて。
日次(1日1回):
- 食べ残しの野菜・果物があれば即撤去
- 空になったゼリーカップを回収
- ケージの外観をざっとチェック(異常な湿気がないか)
週次(週1回):
- ケージの底に溜まった糞を除去(目の粗いザルでふるう)
- 水分の多い場所があれば乾燥させる、もしくは新聞紙を入れる
- 卵パックの崩れチェック、必要なら一部交換
- ケージの隅を軽く拭き掃除
月次(月1回):
- 卵パックを半分〜全部交換
- ケージ本体を水洗い、よく乾かしてから戻す
- 死骸がないか全体チェック(サイズ別に分けるとやりやすい)
- コロニーの規模が大きくなりすぎてないかチェック、必要なら分割
糞の除去、これが一番臭いに効く作業。デュビアの糞って乾燥してればほぼ無臭の粉末なんだけど、湿気を吸うと腐敗して強烈に臭うようになる。ザルで軽くふるうと糞だけ下に落ちて、デュビア本体と卵パックは上に残る仕組み。これを覚えると掃除がめちゃくちゃ楽になる。最初にザルで作業することを覚えて欲しい。
よくある失敗が、月1の全交換を忘れてコロニーが大きくなりすぎるパターン。数が増えると糞の量も増え、短期間で匂い出すことがある。慌てて全交換してももう遅く、服にまで臭いが移ってしまうことも。サイクル守るの、マジで大事。
掃除の時間帯は昼間がおすすめ。デュビアは夜行性だから昼間は卵パックの中で休んでて動きが少ない。夜やると活発に動き回っててストレス与えちゃうし、作業効率も落ちる。
それでも臭う時の最終手段|脱臭機と活性炭の実力
基本対策やっても微かに匂う、って場合は以下のアイテムで追い込みをかける。コロニーの規模が大きくなると、どうしても完全無臭は難しいから、こういうアイテムの助けを借りる価値はある。
① 活性炭(コスパ)
ケージの中、または周辺に小袋で置くだけ。アンモニア系の臭いを吸着してくれる。定期的に交換する。100均でも買えるし、靴用・冷蔵庫用どれでも効く。ケースが大きければ複数置く。
② 光触媒脱臭機
UV光で菌を分解するタイプの脱臭機。価格と電気代は製品によって幅があるため、導入前に製品ごとに確認してほしい。
③ 重曹
ケージの底、もしくは別容器に入れて近くに置く。pH調整で臭いを中和してくれる。安価で、定期的に交換する。
④ ペット用消臭剤(無香料タイプ限定)
爬虫類飼育用で売ってる無香料タイプ。直接デュビアにかけない前提で、ケージの外側や周辺に使う。これも補助的な役割。
一個だけ強調しとくと、香り付きの消臭スプレーは絶対NG。デュビアが忌避して餌を食べなくなったり、最悪死ぬ。揮発成分を吸い込んで体調崩す個体も出る。無香料を絶対条件にして選んで欲しい。「フレグランス配合」みたいな商品はもう論外だから手に取らないで。
やってはいけないNG対策|これ逆効果なんだよね
「臭い対策」って調べると危険な情報も結構出てくるから、やっちゃダメな例も挙げておく。これはよくある失敗談をもとにした話。
NG1:ケージを密閉する
湿度がこもってむしろ臭い悪化。通気性は絶対条件。ラップでフタしてるみたいな写真を見かけるけど、あれは本当にダメ。
NG2:香り付き消臭スプレーを吹く
デュビアに直接かかると死ぬ。揮発成分で体調崩す個体も出る。「フローラルな香りで臭いを隠す」は臭い対策じゃなくてマスキングだから、原因放置してるだけ。
NG3:水で丸洗いして水気を残す
カビの温床になる。洗ったら完全乾燥させてから戻すのが鉄則。天日干し1日してから戻すのがおすすめ。
NG4:掃除を毎日完璧にやろうとする
ストレスで続かない。頻度より継続のほうが大事。無理なスケジュール組んでも3日坊主になるだけ。
NG5:デュビアを大量に詰め込む
密度が高すぎると糞の量が処理能力を超える。ケージサイズに対して半分以下の匹数が目安。「もっと増やしたい」って気持ちはわかるけど、ケージを増やす方向で解決したほうがいい。
NG6:餌を大量に与え続ける
食べきれない餌は全部ゴミになる。1回で食べ切る量を目安に。「たくさん与えたら大きくなる」は半分間違いで、食べきれない分は腐って終わる。
NG7:死骸の放置
たまに死骸が出るのは避けられないけど、見つけたら即撤去。放置すると数時間で強烈に臭い出す。
初心者のうちは、ケージを密閉したりスプレーしたりマイクロファイバーを敷いたり、色々試したくなるものだけど、実際は「余計なことをしない」のが一番効果ある。足し算より引き算の発想が大事なんだよね。シンプルにすればするほど臭いは消える、って覚えておいて。
季節別の臭い対策|梅雨・夏・冬で注意ポイントが違う
季節によって対策のポイントが微妙に変わるから、そこも触れておきたい。通年同じやり方だと失敗するんだよね。
梅雨・夏(6〜9月):
湿度が最大の敵。除湿機を部屋全体で回すのが一番早い。デュビアのケージだけじゃなくて、部屋全体の湿度を50%以下に保つこと。エアコンのドライモードも有効。掃除の頻度も増やしたほうが安全。
秋(10〜11月):
気温が下がり始めてデュビアの活動も鈍る時期。食欲も落ちるから餌を減らす。ここで餌の量を調整しないと、食べ残しがどんどん溜まって臭い出す。気温と餌量はセットで管理して。
冬(12〜3月):
パネルヒーターやエアコンで保温するけど、暖房で部屋が乾燥しすぎる場合もある。湿度計で管理して、30%切るなら加湿じゃなくて水分ゼリーを少し増やす方向で調整。冬は臭いトラブルが少ない季節だから、逆に油断しないで。
春(4〜5月):
繁殖が活発になる季節。コロニーが一気に増えるから、早めにケージを分割する準備をしておく。増えたのを放置するとGW明けに爆発的に臭くなる、というのはよくあるパターン。
まとめ|デュビアは本来ほぼ無臭の優秀な餌昆虫
ここまで長く書いてきたけど、要点を整理するとこんな感じ。
- デュビア自体は無臭。臭いの原因は湿度・餌残り・糞の腐敗の3つがメイン
- 湿度40〜50%、通気性確保、餌は昆虫ゼリー中心が鉄則
- スポンジ給水は雑菌の温床、水分ゼリーに切り替えるだけで激変する
- 床材は基本不要、シェルターは卵パック一択でOK
- 掃除は週1糞除去、月1大掃除のサイクルが現実的
- 最終手段は活性炭と光触媒脱臭機。香り付きスプレーは絶対NG
- 季節によって対策のポイントが変わる、特に梅雨〜夏は要注意
正直、コオロギと比べるとデュビアは手間が少ない餌昆虫なんだよね。臭いで悩んでる人は、ほぼ確実に環境のどこかにズレがあるだけ。この記事の内容を1つずつ試してみてほしい。
コスト面が気になる人は餌昆虫の月額コスト比較|デュビア・コオロギ・ミルワームどれが安い?【完全版】も読んでみて。他の餌昆虫と比較するとデュビアの優秀さがマジで際立つから、コスト面でも時間面でも納得できるはず。
他の選択肢と迷ってる人は爬虫類の餌昆虫おすすめ比較|デュビア・コオロギ・ミルワームの栄養価・コスト・扱いやすさを整理も参考に。臭い・扱いやすさ・栄養を総合的に見てもデュビアがバランスいい、っていう結論になるはず。
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